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<title>Sub specie aeterni</title>
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<description>松下邦彦の覚え書き</description>
<language>ja</language>
<copyright>Copyright 2008</copyright>
<lastBuildDate>Tue, 19 Aug 2008 00:41:21 +0900</lastBuildDate>
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<title>「すべての経済はバブルに通じる」（小幡績著、光文社新書）</title>
<description><![CDATA[<p>このところ何冊か目を通した金融本のなかでダントツに面白い。まず、「まえがき」から一撃を食らわされる。<br />
<blockquote>ねずみ講、これが、お金が殖える理由であり、経済成長がプラスを持続するメカニズムであり、資本主義の本質なのです。(p.5)</blockquote>本書は、1章でサブプライムローンの枢要を担った証券化という金融技術の本質を説き、2章と3章で著者の新語「リスクテイクバブル」を紹介する。これは、リスクをとることに皆が殺到し、リスクをとること自体がバブルになる現象だという。そして、これは金融市場に構造的に組み込まれている。原理は、ねずみ講と同じであるにもかかわらず。</p>

<p>ここで興味深いのは、サブプライムローンというビジネスが合理的だったことだ。サブプライムローンというと、いっぱんに、貧者向けの無理な金貸しというイメージが強いが、貸す方はもちろん、借りる方も借金を完済することは考えていなかったそうだ。すべては、住宅価格は必ず上昇するという前提によって成立していたのである。</p>

<p>本書の面白さは、著者が学者である以上に投資家の立場に身を置いているところにある。とくに、上海市場から各国の市場が暴落していくさまを記述する第4章から第6章は、事実の説明に終始しているにもかかわらずスリリングだ。鳥瞰的な神の高みからではなく、じっさいに大きなリスク、すなわち不安を背負って金融商品の売り買いに勤しむ投資家の心理の奥にまで踏み込んでいるからだ。</p>

<p>第7章でバブルの本質が総括される。<br />
<blockquote>　この3度にわたるバブル終焉のプロセスにおいて、投資家の誰もが、その状況がバブルであることを認識しており、それがいつかは終焉を迎え、崩壊することも、当然、知っていたのだ。つまり、先に挙げたバブルについての一般的な認識(1)「バブルの最中はバブルと誰も気づかない」ということはあり得ないのである。(p.206)</p>

<p>　したがってバブルについての一般的認識(2)、<br />
「バブルに投資することは、明らかに失敗で、後で振り返って、バブルであることに気づいていれば投資しなかったのに、と後悔する」<br />
ということもあり得ない。バブルとわかって投資しているからだ。正確にいうと、バブルだからこそ投資しているのである。(p.207)</p>

<p>　ここに、バブルについての一般的認識(3)、すなわち、<br />
「バブルは危険なものであり、賢明なプロの投資家は近づかず、素人が下手に手を出して失敗するケースばかりである。したがって、バブルの疑いがあるものには決して近づいてはいけない。」<br />
の誤りが露呈する。真実は、投資のプロであればあるほどバブルを探し歩き、あるいは、自分でバブルを作り、そして膨らませて、そのバブルに最大限乗ろうとするのである。したがって、金融市場の参加者がプロの投資家であればあるほど、バブルは頻繁に起こり、そしてはげしく膨らみ、最後には、崩壊して、金融市場の傷は深くなるのである。(p.211)<br />
</blockquote>第8章では、「リスクテイクバブル」を資本主義に構造的に組み込まれた「キャンサーキャピタリズム(癌化した資本主義)」の発現であると位置付ける。金融資本は自分を破滅させるまで自己増殖を止めないというのだ。<br />
<blockquote>ここに、本来、実体経済の発展を支える存在であった金融資本が、自己増殖のために実体経済を利用するという主格逆転が起きる。そして、これが最終的には、実体経済を破壊し、金融資本自身をも破滅させる結果をもたらす。《改行》しかし、これは金融資本の自己増殖本能による宿命である。私はこれをキャンサーキャピタリズムと名づけた。《改行》キャンサーキャピタリズムは、二一世紀初頭に、まずリスクテイクバブルとして現れたが、今後も徐々に形を変えて、世界金融市場に繰り返し出現し、二一世紀を席巻するだろう。(p.224)</blockquote>最後に、キャンサーキャピタリズムの病が癒えるのは既存の金融資本が一度消滅してから、という見通しが提示される。<br />
<blockquote>今後、多くの識者の議論に反して、実体経済が相対的に力を持つようになり、金融資本の影響力は低下することになる可能性がある。原油高、資源高、穀物高によるインフレ危機が騒がれているが、これはモノの値段が上がっているのではなく、お金の価値が下がっているのである。これこそ、実態そのものである資源や穀物と、マネーとの価値の逆転現象であり、金融資本の価値低下、衰退を示している。これがさらに進めば、実体経済と金融資本との主客が再び逆転し、本来の姿に戻る可能性がある。(p.234)</blockquote>ここで、素人考えがいくつか浮かんでくる。実体経済が資本主義の本来の姿と言いきれるのだろうか。資本主義の原動力が人間の利益追求の意欲ないし衝動であるなら、金融資本自体も資本主義に構造的に備わっているのではないか。金融資本が衰えるのは、人間の意欲が減退するときではないか。それは生物種としての人間の衰退ではないか。などなど。</p>

<p>そんな感想をもつのも、著者が描く投資家の心理が生々しくて面白いからだ。怖い、けれどもオりられない。利益を得るのと引き替えに味わう怖い思い、それ自体を求めているかのように見える。当方、賭けごとはたしなまないが、そんなものだろうか。金融経済は、利益追求の意欲・衝動だけではなく、怖い思い、すなわち、リスクをあえて求める人間の性向も与っているのではないかと思う。</p>

<p>などなど、なかなか刺激的な一冊でした。</p>]]></description>
<link>http://www.hundun.net/ssa/archives/2008/08/post_146.html</link>
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<category>book</category>
<pubDate>Tue, 19 Aug 2008 00:41:21 +0900</pubDate>
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<title>モールトンAPB-8のサスペンションスプリング交換</title>
<description><![CDATA[<p>モールトン(Moulton)APB-8のフロントサスペンション・スプリングを交換した。APB-8のオリジナルのスプリングはコンフォート指向でかなりやわらかい。ちょっとペダルに力を入れてこぐと、不用意に揺れてしまう。固くしたいところだ。</p>

<p>ブツは加茂屋クリエーションの<a href="http://kamoya.info/7_12.html">モールトン用ウルトラシルキーサス</a>。同社の<a href="http://kamoya.info/free_9_31.html">使用説明</a>に従ってフロントサスペンションの分解に取りかかる。</p>

<p>リンク機構の分解は簡単。だが、前フォーク(stirrup)がコラムパイプから抜けない。コラムパイプの出口の内径がわずかに細くなっていて、スプリングを押さえるピストンのような部品が引っかかってしまうのだ。</p>

<p>悪戦苦闘すること1時間半。押したり引いたりを何度となく繰り返しているうちに徐々に外に出てきたピストン部分を、プライヤーで掴んで引きずり出す。いやはや、疲れました。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><a href="http://www.hundun.net/ssa/archives/_0011071.JPG"><img alt="_0011071.JPG" src="http://www.hundun.net/ssa/archives/_0011071-thumb-320x240.jpg" width="320" height="240" class="mt-image-none" style="" /></a></span><br />
これがオリジナルのスプリング。古いグリスでどろどろ。</p>

<p>新しいスプリングを入れるときには、ピストン部分をヤスリで削って直径を小さくしておいた。</p>

<p>リンク機構まで組み直して、さっそく試乗。</p>

<p>オリジナルよりは固いが、ガチガチではない。オリジナルのフワフワ感はよく抑制されている。ポタリングやのんびりライドにはほどよいところだ。加茂屋には、フロントサスペンションをロックする<a href="http://kamoya.info/7_21.html">クライムハード</a>なる商品もある。そのうち試してみよう。</p>]]></description>
<link>http://www.hundun.net/ssa/archives/2008/07/apb8.html</link>
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<category>bicycle</category>
<pubDate>Sat, 19 Jul 2008 20:53:05 +0900</pubDate>
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<title>ContactとAddressの同期の不具合を直す</title>
<description><![CDATA[<p>iPhoneのContact(コンタクト)とMacOSのAddress Book(アドレスブック)がうまく同期しない。iPod touchのときの不具合が、iPhoneに移行してからも引き継がれてしまった。電話としても活用するのに、これではマズイ。</p>

<p>そこで、<a href="http://www.iphoneatlas.com/2007/08/24/special-report-troubleshooting-iphone-sync-problems#ContactsDoNotSync">この記事</a>を参考にしながら、以下のように解決した。</p>

<ul>
<li><strong>アドレスブックのバックアップを取る。</strong><br/>
ファイル -> 書き出す -> アドレスブックのアーカイブ...</li>

<p><li><strong>アドレスブックのすべてのコンタクトを削除する。</strong><br/>あわせてグループも削除する。</li></p>

<p><li><strong>アドレスブックに関連したファイルを削除する。</strong><br/>~/Library/Application Support/AddressBook<br/>~/Library/Caches<br/>~/Library/Preferences/com.apple.AddressBook.plist</li></p>

<p><li><strong>ログアウトし再ログインする。</strong></li></p>

<p><li><strong>iSyncを起動してリセットする。</strong><br/>環境設定 -> 詳細 -> 同期の履歴をリセット</li></p>

<p><li><strong>ログアウトして再ログインする。</strong><br/>この時点でContactとアドレスブックが同期可能となっている。</li></p>

<p><li><strong>アドレスブックのバックアップを読み込む。</strong><br/>バックアップファイルをダブルクリック<br/>　もしくは<br/>ファイル -> 読み込む -> アドレスブックのアーカイブ...<br/>＊この時点ではまた同期されなくなっている。</li></p>

<p><li><strong>アドレスブックのグループをすべて削除する。</strong><br/>編集 -> グループを削除<br/>＊グループの中のエントリーは削除されない。<br/>＊この時点でコンタクト情報が同期可能となっている。</li></p>

<p><li><strong>あらためてグループを作ってコンタクトを登録する。</strong></li><br />
</ul></p>

<p>当方の場合、グループを追加し、コンタクトを入れ替えたあたりから同期されなくなった。グループの問題がない場合、グループを削除する必要はないかも知れない。</p>]]></description>
<link>http://www.hundun.net/ssa/archives/2008/07/contactaddress.html</link>
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<category>iPhone</category>
<pubDate>Thu, 17 Jul 2008 21:53:06 +0900</pubDate>
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<item>
<title>「世界でもっとも美しい10の科学実験」(ロバート・P・クリース著、日経BP社)</title>
<description><![CDATA[<p>世界でもっとも「重要な」実験にあらず。もっとも「美しい」実験である。</p>

<div><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822282872/subspecieaete-22"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51MVM8DN7WL._SL160_.jpg" style="border="0" title="世界でもっとも美しい10の科学実験" alt ="世界でもっとも美しい10の科学実験" /></a></div>

<p>紹介されているのは10の実験。<br />
<ul>	<li>世界を測る<br/>−エラストテネスによる地球の外周の長さの測定</li><br />
	<li>球を落とす<br/>−斜塔の伝説</li><br />
	<li>アルファ実験<br/>−ガリレオと斜面</li><br />
	<li>決定実験<br/>−ニュートンによるプリズムを使った太陽光の分解</li><br />
	<li>地球の重さを量る<br/>−キャベンディッシュの切り詰めた実験</li><br />
	<li>光という波<br/>−ヤングの明快なアナロジー</li><br />
	<li>地球の自転を見る<br/>−フーコーの崇高な振り子</li><br />
	<li>電子を見る<br/>−ミリカンの油滴実験</li><br />
	<li>わかりはじめることの美しさ<br/>−ラザフォードによる原子核の発見</li><br />
	<li>唯一の謎<br/>−一個の電子の量子干渉</li></ul></p>

<p>著者が掲げる美しい科学実験の条件は、深さ(基本的であること)、経済性(効率的であること)、決定的であること。</p>

<p>そして、著者は言う。<br />
<blockquote>私は本書の序文で、実験が美しいという考え方に対して二つの疑問を提起した。まず第一に、「もしも実験が美しいと言えるなら、それは実験にとって何を意味するのだろうか？」そして第二に、「もしも実験に美があるなら、それは美にとって何を意味するのだろうか？」という疑問だ。<br />
第一の疑問に対してはこう答えよう。実験の美しさとは何であるかが理解できれば、実験には人の心を揺さぶる力があることがわかるだろう。(p.300)<br />
．．．<br />
第二の疑問に対してはこう答えよう。科学実験の美しさに気づけば、より古い伝統をもつ美の意味を蘇らせるのに役立つと。(p.302)<br />
</blockquote></p>

<p>著者は哲学者である。美の議論は正直に言ってとっつきにくい。だが、科学実験の美しさを伝える記述は確かな科学精神に裏打ちされていて、それ自体が美しいと言える領域に達している。</p>]]></description>
<link>http://www.hundun.net/ssa/archives/2008/06/10pbp.html</link>
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<category>book</category>
<pubDate>Mon, 30 Jun 2008 21:25:14 +0900</pubDate>
</item>

<item>
<title>「甘粕正彦 乱心の曠野」(佐野眞一著、新潮社)</title>
<description><![CDATA[<p>甘粕正彦の評伝である。(甘粕正彦の人物については<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/甘粕正彦">こちら</a>)</p>

<p>甘粕については、1975年に角田房子が「甘粕大尉」というすぐれた評伝を上梓している。30数年後に著された本書は、「甘粕大尉」がカバーしていない資料を数多く参照している。その極めつけは、大杉栄・伊藤野枝・橘宗一の検屍報告書。甘粕が他人の罪を被ったという従来からの定説を裏付けるものだ。</p>

<p>さらに本書を特徴づけるのは、関係者への徹底的な聞き取りである。能う限りの関係者すべてにアプローチしたとおぼしい。大杉事件で甘粕と共に有罪判決を受けた下士官たちまで追っているのには驚いた。</p>

<p>大杉事件から80余年、甘粕の死からも60余年。直接の関係者はもちろん、その子供の代もそろそろ物故する頃合いである。証言には記憶違いや、聞き伝えの誤りや、こうあって欲しいという無意識の改変が加わっている。複数の証言の食い違いをたどっていると、事実を再現することよりも、物語が生まれる過程の方を面白く思ってしまう。</p>

<p>そして、甘粕正彦という人物が語り継がれるに足る人物だったことは間違いない。</p>

<p>じつは、わたしも甘粕の関係者に会ったことがある。20数年前、満州映画協会を大学の卒業論文のテーマに選んだからだ。甘粕を冷ややかに語った左翼崩れの映画屋(カツドウ屋)。「甘粕先生は立派な人だった」と語った甘粕の最後の秘書。どちらの語りも、甘粕の人となりのかけらくらいは伝えていたのだろう。甘粕の記憶を40年間抱え続けた人にとっての真実のかけらを。</p>

<p>人の記憶は、生々しい体験から、言葉によって記述される物語に変わることによって定着するという。ましてや、言葉にされなければ、個人の記憶を越えてできごとが語り継がれることはない。歴史はヒストリー、物語はストーリー。フランス語ならどちらもイストワールである</p>]]></description>
<link>http://www.hundun.net/ssa/archives/2008/06/post_145.html</link>
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<category>history</category>
<pubDate>Mon, 23 Jun 2008 21:08:32 +0900</pubDate>
</item>

<item>
<title>VMware Fusionで御難</title>
<description><![CDATA[<p>Mac上のVMware Fusionで仮想マシン(Windows XP)が起動しなくなった。</p>

<p><u>症状</u><br />
<ul><br />
	<li>仮想マシンの起動中に「仮想マシンをリストア中」というメッセージが現れ(これは通常の動作)、プログレスバーの30%ほどのところから進まなくなる。</li><br />
	<li>VMware Fusionを終了することもできず、「アプリケーションの強制終了」で終了。</li><br />
	<li>それからVMware Fusionを再起動すると、プログレスバーも現れず。</li><br />
	<li>MacOSを再起動すると最初と同じ現象。</li><br />
</ul><br />
<u>解決方法</u></p>

<p>VMware Fusionで新しい仮想マシンを作成して起動。「仮想ディスクを指定せよ」とのメッセージが出たら、仮想マシンパッケージ内のBaseDrive.vmdkというファイルを指定する。</p>

<p><u>その他</u></p>

<p>仮想マシンをバックアップしておこうと考えていた矢先のできごとだった。仮想マシンのサイズは15GBほど。気軽にバックアップできるサイズではない。もちろん、回復したところでバックアップを完遂。</p>

<p>VMware Fusionの仮想マシンファイルは、アプリケーションの.appと同様にパッケージとなっており、仮想マシンの設定ファイル(.vmx)、仮想記憶ファイル?(vmem)、それに複数に分割された仮想ドライブファイル(.vmdk)などが入っている。.lckというサフィックのついたフォルダーは、ロックファイルか。それ以上、ハックする元気なし。</p>

<p>ことのついでにUbuntuデスクトップの仮想マシンをダウンロードして試してみる。とくに用はなし。</p>]]></description>
<link>http://www.hundun.net/ssa/archives/2008/06/vmware_fusion.html</link>
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<category>Mac</category>
<pubDate>Mon, 09 Jun 2008 20:54:05 +0900</pubDate>
</item>

<item>
<title>「Googleを支える技術　巨大システムの内側の世界」（西田圭介著・技術評論社）</title>
<description><![CDATA[<p>Googleのプラットフォームは、低価格のコンポーネントを大量に用いて高速で信頼性の高いシステムを構築していることで有名だ。しかし、その実態は積極的には公表されていない。秘密主義は、Googleのもう一つの顔である。</p>

<p>本書の著者はGoogleが公開している技術論文を読み解き、Googleの社内システムを緻密に推測する。対象は、大規模検索、分散ストレージ、分散データ処理、データセンター運用コスト、それに開発体制。</p>

<p>ソフトウェア技術で興味深いのは、分散ストレージ(GFS, Bigtable, Chubby)と分散データ処理(MapReduce, Sawzall)である。いずれも、検索を大量に高速に頑丈に実行するために構築されたシステムだ。そして、その目的を遂行するために強力なスケーラビリティと耐障害性を実現している。</p>

<p>情報技術を使ってビジネスを実現し、遂行する。必要ならアプリケーションだけでなく、プラットフォームも自製する。これは、Googleだけでなく、ほかの情報技術インテンシウな企業も同じだ。プララットフォームまで自製するコストを投資と見なせるのは、時間を短縮することがビジネスの成否に決定的だからだ。</p>

<p>20年以上前、日本の銀行はオンラインシステムを再構築するために、IBMに専用のトランザクションモニタ(IMS)を開発させた。システムの構築にも長い年月がかかった。今から見ればビジネスを実現する速度が牧歌的に見える。</p>

<p>情報技術をビジネスの核心に据える企業は情報システムを自製する。ときにはプラットフォームまで自製する。投資も惜しまない。そうでない企業が情報システムを外注する。外注経費は投資ではなく、削減すべきコストである。したがって、受託してシステムを開発するいわゆるSIerという業態は、つねにコスト削減圧力にさらされることになる。</p>

<p>SIerという業態は、基本的に発注者からオーダーされたシステムを構築する。そこで新しい技術が創造されることはほとんどない。ビジネス遂行のために新しい技術が創られるGoogleとはじつに対照的だ。もちろん、新しい技術を創らなくてもビジネスは成立するのだろう。</p>

<p>さて、本書で紹介された分散ストレージや分散処理は、Googleのコアビジネスたる検索を支えるシステムである。Googleは、検索以外のアプリケーションを増やすことにも努めており、そうしたアプリケーションを大量に頑丈に実行するプラットフォームも構築しているはずだ。つぎの関心事はここである。</p>

<p>なお、本書はソフトウェア技術だけでなく、データセンターの設備・電力にまで記述が及んでいる。著者はソフトウェアだけでなく、理科全般の素養も備えており、記述は的確だ。</p>]]></description>
<link>http://www.hundun.net/ssa/archives/2008/06/google.html</link>
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<category>informatica</category>
<pubDate>Tue, 03 Jun 2008 21:45:19 +0900</pubDate>
</item>

<item>
<title>「カラシニコフ自伝」（エレナ・ジョリー著、朝日新書）</title>
<description><![CDATA[<p>ミハイル・カラシニコフはソ連・ロシアの銃器設計者。自動小銃（突撃銃）AKシリーズを設計した人物である。彼の手になるAKシリーズ（AK47、AKM、AK74）は旧共産圏各国で採用された。それだけでなく、世界各地の紛争で必ずお目にかかる。紛争当事者の双方がAKシリーズを手にして闘っているのもごく当たり前の光景である。</p>

<p>軍用銃でいちばん重要な性能は、泥や砂にまみれても、極寒でも酷暑でも、いざというとき必ず使える（撃てる）こと、すなわち信頼性である。AKシリーズは、非正規軍の方々からも、命を託すことができる道具として絶大な信用を得ているのだ。</p>

<p>AKシリーズについては、ジャーナリスト松本仁一の著作「カラシニコフ（正・続）」がくわしい。紛争国の実態を報告するだけでなく、カラシニコフ本人へのインタビューも掲載されている。おかげで、カラシニコフの人物像や、AK47誕生の経緯を知ることができた。<br />
<a href="http://www.hundun.net/ssa/archives/2005/12/post_48.html">Sub specie aeterni: 「カラシニコフ」の語り部</a></p>

<p>ところが、カラシニコフには松本仁一に語っていない過去があった。それも、きわめつけの過去を。1930年代、ソ連では「富農撲滅運動」が展開され、多くの農民が処刑され、あるいはシベリア流刑で過酷な生活を強いられた。カラシニコフの家族もシベリアに送られ、その上、彼は流刑地から脱走していたのである。銃器設計者として名誉を得、ソ連最高会議の代議員に選出された後も、彼はその過去を隠し続けた。ゴルバチョフのペレストロイカ・グラスノチを経て人生の最後のステージに入ったとき、やっと封印を解いて過去を明かしたのだ。</p>

<p>松本仁一の「カラシニコフ（正・続）」を読んでから本書に接すると、じつに感慨深い。ご本人はもっと感慨深いだろう。新聞の書評で本書を取り上げ、短いスペースの中で驚きと嘆息を表していた。</p>]]></description>
<link>http://www.hundun.net/ssa/archives/2008/05/post_144.html</link>
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<category>book</category>
<pubDate>Wed, 14 May 2008 21:54:48 +0900</pubDate>
</item>

<item>
<title>Virtual PC 7のWindwosXPをVMware Fusionに移す</title>
<description><![CDATA[<p>Office 2004 for MacにはVirtual PCとWindows XPが付属していた。これをMacBook AirのVMware fusionに移行して使い続けることにする。資源の有効活用。</p>

<p>移行には<a href="http://www.vmware.com/download/fusion/importer_tool.html">VMware Importer</a>を使う。いくつか解説記事を見ると簡単そう。でも、Virtual Machineファイルをオープンするまで二カ所でつまずいた。</p>

<ul>
	<li><strong>Virtual PCのVirtual Machineはシャットダウンもしくは電源オフ状態にしておく</strong><br/>数回、起動とシャットダウンを繰り返して、やっとVMwareで読み込めるようになった。</li>
</ul>
<ul>
	<li><strong>Virtual Machineファイルは書き込み可能としておく</strong><br/>書き込み可能としておけばネットワーク越しでもOK。</li>
</ul>

<p>オープンできればあとは変換するだけ。10GB以上のVirtual Machineファイルを変換するのに1時間くらいかかった。なお、最初にVMware FusionでWindows XPを起動するとアクティベーションを要求された。プロダクトコードの入力は不要。</p>

<p>PowerPCからIAに替えてWindowsの速度は劇的に向上した。PowerPC上のWindowsはスローモーションかと思うような動作だった。CPUのマシン語をIAからPowerPCに逐一変換していたのだから当然。</p>

<p>マイクロソフトのVirtual PCは、Connextixという会社から買い取った製品。この会社はVirtual PCだけでなく、 マック用に"RAM Doubler"や、"Speed Doubler"というような怪しげな製品をリリースしていた。今にして思えば技術力は高かったようだ。"RAM Doubler"はもちろん愛用した。</p>]]></description>
<link>http://www.hundun.net/ssa/archives/2008/05/virtual_pc_7win.html</link>
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<category>Mac</category>
<pubDate>Mon, 12 May 2008 23:03:12 +0900</pubDate>
</item>

<item>
<title>住宅建築家</title>
<description><![CDATA[<p>中村好文という人は住宅を専門にする建築家。</p>

<p>「普段着の住宅術」（王国社）<br />
「住宅読本」（新潮社）<br />
「意中の建築（上・下）」（新潮社）</p>

<p>いずれも住宅を主題としたエッセイ。著者が心惹かれる建築と著者の作品が併せて紹介されている。いずれも住み心地がよさそうだ。そして、それを紹介する文章の読み心地も極上だ。</p>

<p>暖かく余裕のある語り口は、池内紀にも通じる。あわてずにゆったりと読むのにふさわしい。</p>]]></description>
<link>http://www.hundun.net/ssa/archives/2008/04/post_137.html</link>
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<category>book</category>
<pubDate>Sun, 13 Apr 2008 21:17:21 +0900</pubDate>
</item>

<item>
<title>「カメラは時の氏神」（柳沢保正著、光人舎）</title>
<description><![CDATA[<p>帯から引用。<br />
<blockquote>日本のカメラの生き証人　新橋「ウツキカメラ」のオヤジが語った戦中、戦後<br />
太平洋戦争中は新聞カメラマンとして活躍、敗戦後はガレキの中に店を立ち上げて、カメラ一筋に生きた男の昭和写真一代記！</blockquote><br />
太平洋戦争中の新聞社の大らかな様子。太平洋戦争後に店を始めてからのカメラが飛ぶように売れる様。どちらも興味が尽きない。</p>

<p>カメラは画像を残す装置である。その画像が伝えきれない時代の雰囲気を、カメラ屋のオヤジが生き証人として語る。いい企画だ。</p>

<p>証言の聞き手となり、古新聞や雑誌で事実を丹念に辿るのは柳沢保正。ほかの著作と同じように視線も語り口もやわらかい。ウツキオヤジをとらえたポートレートも秀逸である。</p>

<p>最終章では閉店までのいきさつが手短に語られる。専門店が扱う耐久消費財から量販店が売る大衆消費品に。銀塩からデジタルに。商品としてのカメラが大きく変わったところに、経済泡沫のはじけが追い打ちをかける。タイトルの「時の氏神」が最後に微笑まなかったというのが締めくくりのフレーズだ。幕切れの話は色恋沙汰でなくても切ない。</p>

<p>わたしの手元にもウツキカメラで購入したカメラがある。耐久消費財時代の銀塩カメラだ。手に取るときは、それが新品だった頃に思いをはせてみよう。</p>]]></description>
<link>http://www.hundun.net/ssa/archives/2008/04/post_136.html</link>
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<category>camera</category>
<pubDate>Thu, 10 Apr 2008 22:46:58 +0900</pubDate>
</item>

<item>
<title>建設業界とソフトウェア業界</title>
<description><![CDATA[<p>建設業界の姿は、受託開発ソフトウェア業界の未来像に見える。</p>

<p><a href="http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20080327/151329/">談合消滅後の建設業界で何が起きているか<br />
工事単価の"ダンピング"や発注者の権限強化で職人は青息吐息</a><br />
(NBonline)</p>

<p>この記事を読んで同じことを考えた人は多いようだ。<br />
<a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20080327/151329/?P=1">はてなブックマーク</a></p>

<p>価格下落に苦しむだけでなく、建設業界とソフトウェア業界にはビジネスの成り立ちに類似点が多い。受託開発ソフトウェア業界の大手がITゼネコンと呼ばれるのもむべなるかな。</p>

<p>・労働集約型<br />
・多重下請け構造<br />
・付加価値が低い（ゆえに価格が下落する）</p>

<p>これにくわえて、会計の原価基準も建設工事と同じ工事進行基準に変更される。</p>

<p>もちろん、受託型ソフトウェア業界には建設業界と異なるところもある。</p>

<p>・完成品の姿が途中で見えない<br />
・材料・機材が外国製品ばかりで、しかも寡占が進んでいる</p>

<p>そして、ソフトウェア業界には談合という受注調整メカニズムはない。たぶん。</p>]]></description>
<link>http://www.hundun.net/ssa/archives/2008/04/post_135.html</link>
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<category>informatica</category>
<pubDate>Wed, 02 Apr 2008 20:43:55 +0900</pubDate>
</item>

<item>
<title>iPod touchをPDAに</title>
<description><![CDATA[<p>3週間前にiPod touchを購入し、PDAのPalm TUGNSTEN T5から乗り換えた。</p>

<p>狙いはPDAの乗り換え一本。したがって、もっとも安い8GBモデルを選んだ。</p>

<p>T5でおもに使っていた機能は以下の通りである。<br />
<blockquote>1. スケジューラー<br />
2. アドレス帳<br />
3. メモ<br />
4. 青空文庫用イメージビュアー(Azurでjpegに変換)<br />
5. EPWING辞書ソフト</blockquote><br />
1〜3はAgendusという統合ソフトを使っていた。こいつはおのおのの機能が連携し、アイコンが設定できるなど、使い勝手のよいソフトだった。</p>

<p>iPod touchでは上記を標準装備の機能で置き換えた。<br />
<blockquote>1. Calendar<br />
2. Contact<br />
3. Contact<br />
4. Photos<br />
5. ---</blockquote><br />
3.のメモをContactで置き換えたのはデータを母艦と同期するためである。touch標準装備のNotesはなぜか母艦と同期されないのだ。また、5.のEPWING辞書ソフトは今のところjailbreakアプリしか存在しない。</p>

<p>メモデータを同期させようとして母艦上のアドレスブックのカテゴリーをいじったら、アドレスデータ全体が同期されなくなった。まだ解決できていない。狙いが仇になるとはこのことである。</p>

<p>データの移行方法を記しておこう。</p>

<p>スケジューラーデータはPalm DesktopからvCalendar形式でエクスポートし、母艦上のiCalでインポート。アドレスデータは同様にvCard形式でエクスポートし、Jedit(テキストエディタ)でUnicodeにコード変換してから母艦上のiCalにインポート。</p>

<p>全般に機能はベーシックだ。はっきり言えば物足りない。EPWING辞書ソフトを含めて、今後のサードパーティソフトに期待している。SDKも提供が始まったことだし。</p>

<p>期待をはるかに越えたのはWebブラウザのSafari。ピンチイン・アウト、ダブルタップ、横向き・縦向きといった画面表示ワザを駆使すれば通常のサイトでも十分に使える。また、全般に画面が洗練されていることは、Palmとは段違い。MacのOS9からOS X以上の開きがある。</p>

<p>思えば、Palmとは2000年に登場した初代SONY Clie以来7年以上のおつきあいだった。それをあっさり乗り換えてしまった。扱いにくいところはあっても、若くてきれいなのがいいの、かな。</p>]]></description>
<link>http://www.hundun.net/ssa/archives/2008/03/ipod_touchpda.html</link>
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<category>tech</category>
<pubDate>Mon, 31 Mar 2008 21:56:00 +0900</pubDate>
</item>

<item>
<title>「帝国の条件」（橋本 努 著、弘文堂）</title>
<description><![CDATA[<p>「帝国の条件 ......自由を育む秩序の原理」（橋本 努 著、弘文堂）の「帝国」は、ネグリ／ハートの著作「帝国」のそれである。</p>

<p>本書は、まずテロ事件前に書かれた「帝国」と様相が異なってきた現在の帝国状況を思想的に分析し、そこから「善き帝国秩序（＜帝国＞）にふさわしい思想理念を紡ぎだしていく。</p>

<blockquote>
「超保守主義」、「全能人間」、そして「自生化主義」。これが本書で論じられる新たな思想理念である。これらの理念はあまりにも唐突で、グロテスクであるようにみえるかもしれない。しかし私は新たな思想理念の提起を通じて、最終的には善き世界の秩序構想へ向けて、具体的かつ魅力的な政策案を導きたいと考えている。新たな思想理念がなければ、数多にある可能的世界のなかから、理想の世界像を紡ぎだすことはできないであろう。(p.6)</blockquote>

<p>そして、この思想理念に基づいた具体的施策として「トービン税」（為替取引税）と「自生化主義の正義による理想の関税構想」が論じられる。</p>

<p>総じてネグリ／ハートの「帝国」より論旨は腑に落ちる。とくに状況分析は面白い。ところが、著者の提示する具体的な施策には現実感や実効性が感じられない。あとがきで著者がいう「若い読者」と同じように「50年の構想」をつかみ切れないのだろう。残念ながら若い読者ではないので50年先の未来を実際に見ることもできないようだ。</p>

<p>なお、正義の概念そのものよりも、望ましい制度を企てるための政治技術的な可能性を論じるべきだ、という記述のあとに妙に記憶に残る一節があった。</p>

<blockquote>性善説的な発想と覚めた現実認識のあいだに架橋しうる構想を企てる必要がある。政治理論家はアポローンの神を信じ、現実の政治家はディオニソスと結託するというのは、望ましい役割分担ではない。むしろ理論にディオニソスの意義をもたせ、現実のなかにアポローンの神を降り立たせることが、自生化主義にふさわしい企てであるように思われる。(p.438)</blockquote>

<p>理論にディオニソスを、現実にアポロンを。これはいい。</p>]]></description>
<link>http://www.hundun.net/ssa/archives/2008/02/post_120.html</link>
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<category>book</category>
<pubDate>Tue, 26 Feb 2008 20:56:39 +0900</pubDate>
</item>

<item>
<title>青空文庫をPalmで読む</title>
<description><![CDATA[<p>長大な小説「大菩薩峠」（中里介山著）を青空文庫のデータで読み切った。</p>

<p>デバイスはPalm Tungsten T5。320*480画素のディスプレイを備えたPDAである。</p>

<p>使ったツールは青空文庫リーダー<a href="http://www.voyager.co.jp/azur/">Azur</a>と、Palmの標準イメージビューアMedia。Mac上のAzurで青空文庫のデータを1ページごとのJPEGファイルに変換し、それをPalmに転送してMediaで読む。</p>

<p>Azurはよくできている。縦書き表示、ルビ、青空文庫タグ、フォント指定、外字イメージ表示、イメージ表示、しおりと一通りの機能がそろっている。Mac（Windows版もあり）で青空文庫の収録作品を読むには最強のリーダーだ。</p>

<p>Azurには１ページごとにJPEGファイルを生成する機能が備わっている。表示エリアもiPod nano(2G)からXGAまで指定可能。イメージビューアがあれば、携帯電話でも、iPodでも、あるいはデジタルカメラでも青空文庫を読むことができるのだ。</p>

<p>問題はPalmの標準イメージビューアMediaにあった。</p>

<p>青空文庫の「大菩薩峠」は41巻の各巻ごとにテキストが分かれていて、テキストをPalmサイズのイメージに変換すると千ページ以上のファイルが生成されることがある。これだけの数のファイルが一つのフォルダーに入っていると、Mediaの動作はきわめて遅い。また、ページをオープンしたまま電源を切ったり他のソフトに移行すると、オープンしたページが保持されない。</p>

<p>37巻まで我慢して読み進めたものの、ついに<a href="http://www.architump.com/japanese/pook/index.htm">Pook</a>というソフトに乗り換えた。これはPalm上の青空文庫リーダーである。本来のPalmのプログラムらしく軽快に動作する。縦書き表示・ルビ・しおりも可能だ。もちろん、読みかけのページは保持される。</p>

<p>とはいえ、Pookを使わずにいたことには理由があった。</p>

<p>まず、Palmでは320*320画素しか表示されない。今はなきSONY製のPalmOS機Clieでは320*480画素で表示されるのに、元祖Palmには対応していないのだ。そして、文字が読みにくい。英語版PalmOSを日本語化した環境では、メニュー向けの、文章を読むには適さないフォントが表示されてしまう。</p>

<p>それでもついに41巻を読み切った。表示する媒体など気にならない、充実した読書体験だった。</p>

<p>これからもPalmで青空文庫収録作品を読むことがあるだろう。そのために、イメージビューアを探し、<a href="http://www.resco.net/palm/photoviewer/Default.asp">Resco Photo Viewer</a>という製品を購入した。日本ではClieが打ち切られてから影の薄いPalmも、米国ではスマートフォンTreoを中心に生き延びているである。</p>

<p>とはいうものの、ついにPalm以外の製品が気になりだした。iPhoneあるいはiPod touchである。やはりこれかと、思案する今日この頃。</p>]]></description>
<link>http://www.hundun.net/ssa/archives/2008/01/palm.html</link>
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<category>Mac</category>
<pubDate>Tue, 29 Jan 2008 21:27:21 +0900</pubDate>
</item>


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