2008年4月10日

「カメラは時の氏神」(柳沢保正著、光人舎)

帯から引用。

日本のカメラの生き証人 新橋「ウツキカメラ」のオヤジが語った戦中、戦後
太平洋戦争中は新聞カメラマンとして活躍、敗戦後はガレキの中に店を立ち上げて、カメラ一筋に生きた男の昭和写真一代記!

太平洋戦争中の新聞社の大らかな様子。太平洋戦争後に店を始めてからのカメラが飛ぶように売れる様。どちらも興味が尽きない。

カメラは画像を残す装置である。その画像が伝えきれない時代の雰囲気を、カメラ屋のオヤジが生き証人として語る。いい企画だ。

証言の聞き手となり、古新聞や雑誌で事実を丹念に辿るのは柳沢保正。ほかの著作と同じように視線も語り口もやわらかい。ウツキオヤジをとらえたポートレートも秀逸である。

最終章では閉店までのいきさつが手短に語られる。専門店が扱う耐久消費財から量販店が売る大衆消費品に。銀塩からデジタルに。商品としてのカメラが大きく変わったところに、経済泡沫のはじけが追い打ちをかける。タイトルの「時の氏神」が最後に微笑まなかったというのが締めくくりのフレーズだ。幕切れの話は色恋沙汰でなくても切ない。

わたしの手元にもウツキカメラで購入したカメラがある。耐久消費財時代の銀塩カメラだ。手に取るときは、それが新品だった頃に思いをはせてみよう。

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2003年12月30日

FinePix F700

FinePix F700を購入した。

初代IXY DIGITALを手に入れたのが2000年6月だったので、3年半ぶりの新しいデジタルカメラである。初代IXY DIGITALは、コンパクトでしっかりした造りが好ましくて長らく使ってきたが、画質はイマイチだった。200万画素という画素数に文句はないが、色傾向が偏っている上、コントラストが低い絵になることが多かったのである。

FinePix F700は、IXY DIGITALよりは大きいが十分に小型・軽量であり、ダイナミックレンジの広い撮像素子、絞り優先・シャッタースピード優先・マニュアルといった豊富な撮影モード、VGAで毎秒30コマの動画撮影、など、機能満載である。もちろん、大半は使わないだろうけど。

まずは画質を確認しよう。銀塩カメラと併用するのも面白いだろう。露出計に使えるかな。などなど、冬休みの楽しみができた。MONACO EZcolorはプリンタプロファイルがうまく作れないので、お休みである。

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2003年12月18日

MONACO EZcolor w/ OPTIX

MONACO SYSTEMSの"MONACO EZColor w/ OPTIX"を購入した。

カラーキャリブレーションのソフトウェアと、モニタ測色器のセット製品である。PCのモニタ、プリンタ、スキャナの発色を調整する。548ドルである。だからどうしたと言われても、説明が難しい製品だ。

米国の製造元のWebサイトで12月15日の晩にオーダーしたら、12月18日の昼に到着した。

さっそくモニタとプリンタを調整した。期待して印刷してみたら、以前より芳しくない。だからどうしたと言われたら、説明不可能である。次の週末にじっくりと調整してみることにしよう。

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2003年12月16日

Rollei 35TE

 10月にオランダのデルフトという町のカメラ屋でRollei 35TEを購入した。

 ショーウィンドウには同じRollei 35TEが2台並んでいたが、なんでも前の所有者はこれでステレオ写真を撮っていたという。なるほど、Rollei 35シリーズなら2台並べるとちょうど左右の目の間隔である。

 35TEはLEDによる露出計表示で、レンズはTessar40mm/f3.5。じつはSonnar40mm/f2.3付きの35Sを持っているが、写りがぱっとしない。ときおり見事な写真が撮れるのだが、ふだんは無限遠が出ていないようなボケボケぶり。というわけで、テッサー付きをぼんやりと探していたところでの遭遇で、即購入とあいなった。もちろん購入したのは1台だけで、ステレオコンビは涙の泣き別れである。

作例(Rollei 35TE Tessar 40mm/f3.5, Fuji Venus 400)

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2003年10月15日

撤去

ドリームランドモノレールの軌道撤去が始まっている。

ドリームランド駅はすでに解体されているらしい。大船駅近くの柏尾川でも、河川改修工事に合わせて一部が撤去された。 View image (KONICA HEXAR, Hexar 35mm/f2.0, Portra BW)

今月末には国道一号をまたぐ部分が撤去されるとのこと。大船の三大名物といえば、大船観音、松竹大船撮影所、ドリームランドモノレールだったが、最後まで残るのは大船観音のようだ。

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2003年8月 2日

Walking with CONTESSA

先日、ツァイスイコンのコンテッサを抱えて散歩に出かけた。このカメラのテッサー45mm/f2.8はカラーはイマイチだが、際だってシャープである。

無用ドア
天然暖簾
(いずれもフィルムはKODAK PORTRA 400BW)

作りもがっしりして好ましい。難は、実像ファインダーが覗き方によっては画角を外してしまうこと。そして、コマ間が不規則なことである。だが、この写りが楽しくてときおり持ち出すことになる。

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2003年7月28日

Walking with ROBOT ROYAL35

先週、ROBOT ROYAL35を抱えて鎌倉界隈を散歩したときの作例である。どうってことはないが、ホオズキの季節だったんですね。

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HASSELBLAD 500C

お休みなのでカメラの話題ばかりである。HASSELBLAD 500Cを抱えて散歩に出かけた。

レンズは標準のPlanar 80mm/f2.8ではなく、Planar 100mm/f3.5である。これはある中古カメラ屋のオヤジに勧められたものである。その後、Distagon 50mm/f4も購入したが、いまだに80mmは持っていない。Planar 100mm/f3.5の描写はすばらしい。解像力だけでなく、階調の豊富さが際だっている。同じ6×6版のミノルタ オートコードのRokkor 75mm/f3.5と比較すると、階調の情報量が8ビットくらい多い気がする。もちろん、Rokkor 75mm/f3.5も解像力は優れているのだが、価格相応の違いかね。

などといいながら、本日の散歩撮影は直射日光下でf8〜16くらいの絞りを多用したので、陰影に富んだ階調とは無縁だった。

久しぶりにHASSELBLADのウェストレベルファインダーを使ってみると、世界が新鮮に見える。6×6版の正方形フォーマットは形而上学的だ、と誰かが書いていたが、ウェストレベルファインダーも被写体を対象化するのに寄与している。対象に没入するのではなく、醒めた視点を維持できるというか。

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2003年7月27日

Robot Royal36

Robyot Royal36を調整した。簡単な改造である。巻き取りパトローネのフィルムが出入りする口にあるモルトプレーンを除去した。除去するまではスプリングをフルチャージしても数枚しか撮影できなかったが、この調整で20枚程度撮影できるようになった。フィルムが通過する抵抗が減少したらしい。

試写したが、シュナイダーのクセナー45mm/f2.8は逆光に弱い。ハイライトが多いと画像全体のコントラストが如実に低下する。加えて、ピンボケが多い。といっても、これは撮影者の技量の問題だろう。シャッターリリースボタンの感触のせいで、ブレているのかも知れない。ピンボケの問題は撮影者の訓練で解消できる。往年の自動カメラ(自動巻き上げカメラ)を使いこなしてみたい。

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2003年7月24日

Crown Graphic到着

eBayで落札したCrown Graphicが到着した。レンジファインダーが側面に取り付けられている初期型である。状態は50年前にしてはよいだろう。とはいえ、Tシャツの上でいじり回していたら、ホコリまみれになってしまった。レンズ(Kodak Ektar 127mm/f4.7)はとてもきれいである。撮影が楽しみだ。

さっそく、レンズのホコリを払い、ビューファインダーを分解して清掃した。ビューファインダーは簡単な構造だが、パララックス補正ダイヤルのクリックストップを実現する小鋼球のセッティングに手間取った。こんなことも楽しい。あっという間に夜が更けた。

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2003年7月 6日

5000K

机上のスタンドランプを高演色蛍光灯に替えた。演色性能値Ra99だそうだが、意味はよく分からない。色温度は5000K(ケルビン)である。太陽の表面温度は6000Kと習った記憶があるが、晴天時の昼光の平均色温度は5000Kだそうだ。大気などの通過物が色温度を下げているのだろうか。

この高演色蛍光灯が20Wと40Wしかないので、20Wの蛍光灯を使えるスタンドを探した。Zライトシリーズで該当品を見つけたが、これが家電の量販店にない。お勉強机のスタンドはZライトと相場が決まっていたはずだが、様変わりしたのか。仕方ないので、製造元の山田照明のショールームにまで買いに行った。珍しい客だと思われたようだ。

もちろん、モニタの色温度も5000Kに設定した。マッキントッシュの標準9300Kに比べると黄色いが、標準が青すぎるのである。

総投資額は1万8千円くらい。ささやかな満足を得た、ような気がする。

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2003年6月23日

フジフィルム・写ルンです

「デザインの解剖(2)=フジフィルム・写ルンです」(佐藤卓著・美術出版社, 2002)を読んだ。「レンズ付きフィルム製品」の成り立ちと中身を紹介しているが、最終的にはこの商品の存在そのものにまで考察が及ぶ。あとがきを引用する。

『写真機という道具に魅力を感じる人も多くいるわけであるが、写真を撮れて写真が手に入ればいいと考えている人が以外に多かったということが「写ルンです」の販売実績を見れば分かる。「写ルンです」の存在を考えてみると、例えば家や車など我々の周辺の道具を今一度検証してみて、その目的はいったい何だったのかを考えることにつながる。そしてモノを手に入れるということは、どういうことなのかを考えさせられる。』

なお、米国のコダック社も二十世紀初頭に写真機ではなく写真をユーザの手元に残すリサイクルシステムを実現したことがある。

ちなみに、わたくしが自分で「写ルンです」を買ったのは一度だけである。

投稿者 kmatsu : 21:29 | コメント (3) | トラックバック