« 「甘粕正彦 乱心の曠野」(佐野眞一著、新潮社) | メイン | ContactとAddressの同期の不具合を直す »

2008年6月30日

「世界でもっとも美しい10の科学実験」(ロバート・P・クリース著、日経BP社)

世界でもっとも「重要な」実験にあらず。もっとも「美しい」実験である。

世界でもっとも美しい10の科学実験

紹介されているのは10の実験。

著者が掲げる美しい科学実験の条件は、深さ(基本的であること)、経済性(効率的であること)、決定的であること。

そして、著者は言う。

私は本書の序文で、実験が美しいという考え方に対して二つの疑問を提起した。まず第一に、「もしも実験が美しいと言えるなら、それは実験にとって何を意味するのだろうか?」そして第二に、「もしも実験に美があるなら、それは美にとって何を意味するのだろうか?」という疑問だ。
第一の疑問に対してはこう答えよう。実験の美しさとは何であるかが理解できれば、実験には人の心を揺さぶる力があることがわかるだろう。(p.300)
...
第二の疑問に対してはこう答えよう。科学実験の美しさに気づけば、より古い伝統をもつ美の意味を蘇らせるのに役立つと。(p.302)

著者は哲学者である。美の議論は正直に言ってとっつきにくい。だが、科学実験の美しさを伝える記述は確かな科学精神に裏打ちされていて、それ自体が美しいと言える領域に達している。

投稿者 kmatsu : 2008年6月30日 21:25

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://bsx.hundun.net/bm/mt-tb.cgi/800

コメント

コメントしてください




保存しますか?