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2008年1月14日

「日本の10大新宗教」(島田裕巳著、幻冬舎新書)

日本の新宗教の成り立ちと現況を手短に伝えている。

それぞれの新宗教全般に関する見解は「おわりに」にまとめられている。

新宗教とカルトとを明確に区別することは難しいものの、その教団が過度に終末論を強調し、世の終わりが近いという予言をもとに信者を集めていたり、多額の献金を集めている場合には、反社会的な行動に出る危険性が高まっていると考えることができる。そうした点を指標として、教団の社会性、あるいは反社会性を評価することはできるだろう。(p.209)

新宗教がその勢力を拡大するのは、社会が混乱した状況や過渡期にあるときで、とくに経済発展が著しいときに伸びていく。その点で、現在の状況は、新宗教が活況を呈するものにはなっていない。高度経済成長の時代に勢力を拡大した教団も、信仰をいかに下の世代に継承していくかで苦労している。(p.211)

そして、結論はこうだ。

これからどのような新宗教が生まれ、その勢力を拡大していくのか。それは、日本の社会がどの変化していくかにかかっている。新宗教に集まってくるのは、その時代の大きな流れについていくことができなかったり、社会のあり方に不満をもっている人々である。社会が変われば、不満の中身も変わるし、どういった人間が不満をもつかも変わる。その点で、新宗教は時代を映す鏡としての性格を持っている。その鏡に何が映るのか。私たちは新宗教のこれからを見つめていかなければならないのである。(p.213)

投稿者 kmatsu : 2008年1月14日 21:28

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