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2007年4月11日

データセンター in コンテナ

コンテナにサーバ機器を詰め込み、コンテナ全体をデータセンター・パッケージにするというアイディアが注目されている。

Sun MicrosystemsはProject Black Boxというコンセプトを提示している。最初はジョークかと思ったが、かなり真剣である。現場で大量のサーバを設置するより、工場でセットアップする方が効率がよい。ラック単位では小さい。どうせなら20フィートの標準コンテナにしてしまえ、という発想が明快だ。じつに242式のサーバが格納されている。

電源、冷却水、通信回線が確保できれば、どこにでもデータセンターが設置できる。必要に応じて機動的にデータセンターを配置することもできる。

Sunに対抗するポジションにあるマイクロソフトからは、さらに一歩先のコンセプトが提案されている。論文は"An Architecture for Modular Data Centers"。パワーポイント版はこちら

マイクロソフトの提案は過激である。人間が作業する保守用スペースを確保せずに、コンテナいっぱいに機器を詰め込んでしまえ、というのだ。では、どうやって保守するのか?答えは「現場では保守しない」である。

4年なり5年なりのライフサイクルの間に、コンテナ内の機器は少しずつ故障し、動作しなくなっていく。それを冗長構成で補い、システム全体としての機能が継続できるようにする。つまり、コンテナ全体を1つのシステムと見なし、全体の性能が経年変化によって劣化していくと捉えるのだ。もちろん、ライフサイクル満了時の性能劣化が許容範囲に収まるように設計する。

ライフサイクル満了時には、別のコンテナ・データセンターを持ち込んで切り替え、役割を終えたコンテナは工場に戻されて、リサイクルされる。

こうした巨大なコンピュータシステム・パッケージを、メインフレーム・コンピュータの再来と言う人もいるだろう。だが、システムを構成するコンポーネントはベンダー固有ではなく、汎用品だ。RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)ならぬ、RAICS(Redundant Arrays of Inexpensive Computer Systems)なのである。

ユーティリティ・コンピューティングやSaaS(Software as a Service)が注目されるとともに、データセンターの役割が増している。サーバを提供するベンダーは当然この分野に注力する。その果実の一つがデータセンター・コンテナなのである。

クライアントサイドのビジネスで圧倒的な成功を収めたDellも、データセンタービジネスに注目し、"Dell Cloud Computing Solution"を発表している。

こうした動きはコンピュータ技術として興味深く、ユーザとしても目を離せない。

註:マイクロソフトの論文は、Nicholas Carrの"Rough Type: Nicholas Carr's Blog"で知った。

投稿者 kmatsu : 2007年4月11日 21:14

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