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2006年4月29日

「悪所」の民俗誌

『「悪所」の民族誌、色町・芝居町のトポロジー』(沖浦和光著、文春新書)は、江戸期に栄える色町・芝居町の成立を、平安期から辿っていく。白拍子、遊女、出雲阿国、役者などが登場し、被差別部落とのかかわりも描かれる。

「花街 異空間の都市史」は明治期以降の花町の成立事情を伝えていた。本書はその前史に相当する。「花町」が都市文化史の冷静な記述に終始するのに対し、本書はきわめて文学的、ないしはロマンチックである。民衆史観的なロマンと、性愛への強い関心にあふれているというか。

投稿者 kmatsu : 2006年4月29日 20:57

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