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2006年2月23日
邂逅(めぐりあい)
1939年製のハリウッド・メロドラマである。監督はレオ・マッケリー、出演はシャルル・ボワイエとアイリーン・ダン。
ニューヨークに向かう豪華客船の中で恋に落ちた画家と歌手が、エンパイアステートビルの展望台で半年後に再会を約す。だが、当日、女は交通事故に遭遇し、再会は果たせない。そして、月日は経ち、偶然のきっかけで再会を果たす。
などというストーリーはきわめてありきたりである。この作品は何度もリメークされており、定番の出し物であると同時に、すれ違いものメロドラマの原型をなしている。だが、演出とセリフの繊細さがこの作品を忘れがたいものにしている。
印象的なのは、途中の寄港地で男の祖母の家に寄るシーン。このころのハリウッド映画には、すばらしい老人役が何人もいて、映画に深みを与えている。
そして、なんと言ってもラスト。セリフは多いが、過去のいきさつの核心に触れることはぎりぎりまで回避される。抑制されたセリフ回しの背後で高まっていく二人の感情。こうした演出を見ると、こんにちの大半のテレビドラマの即物的な演出が下品に見えてならない。
なお、監督のレオ・マッケリーは、マルクス兄弟映画の最高傑作「我が輩はカモである」の演出も手がけた才人である。「我が輩はカモである」の演出のシャープさは、その後のサム・ウッドなどが監督したマルクス兄弟映画には見られない。
マルクス兄弟というとよく使うネタ。チコ、ハーポ、グルーチョの3兄弟には、もう一人年の離れた兄貴がいた。その名はカール・マルクス、代表作は「資本論」。(ウソ)
投稿者 kmatsu : 2006年2月23日 22:26
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