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2004年1月 4日
江戸川乱歩全集2(講談社版)「パノラマ島奇談」
江戸川乱歩というと、小学生の時にポプラ社版の少年探偵団シリーズを読んだだけだった。一般向けの小説はこれが初めてである。「パノラマ島奇談」のほかに、「人間椅子」、「踊る一寸法師」、「人でなしの恋」、「一寸法師」などが収録されている。
一読して、少年探偵団シリーズを思い出した。もちろん、愛欲のモチーフや怪奇趣味はより濃厚だが、受ける印象は小学生のときと変わらない。当方が三十数年を経て刺激に鈍感になっているのも確かだが、描かれる世界が同一であるのも事実だろう。人物設定が類型的とよく指摘されたようだが、人形の中に死体が埋め込まれているといった怪奇な趣向も、これまた繰り返し登場する。
そして、怪奇な趣向が視覚的な描写に終始するのも特徴的である。さながらパノラマである。したがって、映像とは相性がよい。明智小五郎が登場する場面では、条件反射のように天知茂の顔が浮かんできた。土曜ワイド劇場の明智小五郎シリーズが、原作の世界を忠実に再現していたことが確認できたのは収穫だ。
昭和初期の探偵小説・怪奇小説では、夢野久作と久生十蘭を読んだことがあるが、いずれも印象は強い。夢野久作はちくま文庫版の全集まで買ってしまった。
なお、少年探偵団シリーズを刊行していたポプラ社の、現在の人気シリーズは「怪傑ゾロリ」だという。隔世の感がある。
投稿者 kmatsu : 2004年1月 4日 23:05
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コメント
人間椅子、いいですよね〜。
思わず共感しちゃいますよね?!
(同意を求めるなって?)
:-)
投稿者 osh : 2004年1月 7日 00:03
「人間椅子」より、「踊る一寸法師」にぞくぞくしました。
投稿者 kmatsu : 2004年1月11日 22:40