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2003年12月19日
大名の日本地図
中嶋繁雄の「大名の日本地図」(文春新書・352)を読んでいる。
幕末に配置されていた全国280の大名家を紹介する。東北から関東までは全文を読んでいるが、ここからは飛ばし読みしようと思う。といっても、読んだ範囲でも十分に面白かった。
まず、幕藩体制の支配機構が明確に掴めた。幕府は、転封や改易といった強制力を行使して大名を支配するものの、領内については完全な自治に任されていた。藩は地縁的な単位としてもよく機能していた。明治政府は廃藩置県によって、地縁的な結合を破壊して中央集権的な国民国家を形成したが、これは、国民国家を単位とする世界システムの中で、自らを国民国家として組織することが国家生存のために要請されたためである。昨今は市町村合併が強制的に進められ、地方分権が声高に唱えられている。地方分権の究極の姿として幕藩体制を目指すことも可能である。地方分権は廃県置藩なのである。
また、その自治のありさまも参考となる。幕藩体制が長期化する中で多くの藩が財政危機に苦しんでいる。施策についても、救農、産業振興、教育強化など、重点の置き方は藩ごとにさまざまである。もちろん、無策のまま無為に過ごしたり、領民に過酷な税を強いるという選択肢もありうるのである。
投稿者 kmatsu : 2003年12月19日 23:55
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コメント
「地方分権は廃県置藩」か。なるほど、そのとおりですね。
その本、おもしろそうだ。私も読んでみよう。
投稿者 いけだ・みのる : 2003年12月25日 01:29