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2003年10月13日

龍の棲む日本

「龍の棲む日本」(黒田日出男、岩波新書)を読んだ。

地図は客観的な世界記述ではなく記す者/見る者に共通の恣意的な世界認識を示す、などといった主張はことさらに言い立てるまでもなく常識といえるだろう。ジェレミー・ブラック「地図の政治学」(青土社、2001)などといった書物もあった。伊能忠敬の測量は確かに画期的だが、正確な縮尺で記された地図がそれまで必要とされかったことも事実なのである。

中世の地図では日本列島は龍で囲われていた。本書は、ここから当時の人々が日本列島をどう認識していたかを提示する。蒙古襲来のインパクトや龍に守られた国土といった話題も面白いが、なにより龍に囲まれた日本列島という図像そのものが興味深かった。

投稿者 kmatsu : 2003年10月13日 21:53

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