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2003年8月16日

時間の本性

「時間の本性」(植松恒一郎著、勁草書房)を読んだ。

二つの時間の概念を整理統合する試みである。

  • 「量」としての時間=アリストテレス的時間=自然の時間
  • 過去・現在・未来という「時間様相」としての時間=アウグスティヌス的時間=精神の時間

    過去・現在・未来を、アリストテレスの可能態と現実態の概念を用いて整理するところが興味深い。知覚する現在において可能態としての時間と現実態としての時間が一致し、過去はそれが分離する。未来は過去が投影されるという。

    とはいえ、中島義道の「カントの時間論」における過去・現在・未来の説明の方が腹に落ちた。中島によると、人間の時間認識にとっては過去がすべてであるという。もっぱら怒るオヤジの芸で書物を乱作しているが、哲学者としての芸も深い。

    投稿者 kmatsu : 2003年8月16日 23:02

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