« Botanicality | メイン | ダランベールの夢 »
2003年8月 4日
お姫様とジェンダー
若桑みどりの「お姫様とジェンダー アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門」を読んだ。
基本的に「真の男女共同参画社会を目指す」ジェンダー論書である。著者が指導する女子学生(「女子大生」ってのもかなりジェンダーばりばりの表現だと思うけど、「女子大の学生」ならいいのかしら)たちにディズニーの3つのアニメ作品(「白雪姫」、「シンデレラ」、「眠り姫」)を観せ、感想から議論を喚起する。感想文からは、ジェンダー学の講義の進展に合わせてみごとに「蒙が啓かれていく」さまが読みとれる。
若桑みどりの著作は読んだことはないが、「芸術新潮」のセザンヌ特集号での語りっぷりはみごとなものだった。1935年生まれだから、大学という男社会では苦労したのだろう。全体の議論は目新しくないが、最終章に綴られる思いは真剣で打たれた。
なお、感想文の中に「白雪姫」の小人たちを障害者と喝破したものがあった。それで思い出したのだが、マドリードに留学していた男から聞いた話。かの地では一般テレビ局でもハードコアポルノグラフィーを放送するそうだが、その男は、白雪姫と7人の小人たちを題材にしたものを観たことがあるという。もちろん、本当の侏儒たちが小人役を務めていた。ベラスケスの絵でも、宮廷の侏儒たちが描かれているが、これもかの地の伝統なのだろうか。
投稿者 kmatsu : 2003年8月 4日 00:09
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://bsx.hundun.net/bm/mt-tb.cgi/624
コメント
NHK ブックスだっけな、の
「イメージを読む」とあともう一冊が
めちゃよかったです。
図像学の入門書ちうか。
(なんか自分の文章が知ったかぶりぶりでいやーん)
投稿者 osh : 2003年8月 4日 17:14
この本、学生たちさんの指導に役立つと思いますよ。情報学もジェンダーだ、なんて。
投稿者 kmatsu : 2003年8月 5日 00:20