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2003年7月15日

天皇の戦争責任・再考

「天皇の戦争責任・再考」(洋泉社の新書y)を読んだ。著者は、小浜逸郎、池田清彦、井崎正敏、橋爪大三郎、小谷野敦、八木秀次、吉田司。この中で、池田、井崎、八木の三人は初見。

今までの天皇責任論を総括したり、新しい視点を提示しようとする者が多いが、印象は薄い。

中では、偽悪的な文体を弄する吉田司が印象に残る。「天皇」といえば「昭和天皇の戦争責任」しか想起できない言説の貧しさをあざ笑い、「平成天皇」が平和憲法体制を護持するために戦っていると断じる。即位十周年記念式典で琉歌を流した話は知らなかったが、日韓共同開催のワールドカップを迎える前年の天皇誕生日の「お言葉」は確かに記憶に残っている。天皇の血統が百済につながることに触れ、「韓国とのゆかしさを感じます」と発言したのである。

なお、「新しい歴史教科書をつくる会」に関わった橋爪大三郎が昭和天皇に戦争責任ありと結論しているところは、いまのナショナリズムが皇室への尊崇の念とは切り離されているという小熊英二の指摘通りである。

投稿者 kmatsu : 2003年7月15日 23:11

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コメント

池田清彦って、あの池田清彦かなあ。
新潮選書の、「分類と言う思想」だっけかな、
あれは、極くちびっと面白かったですけどね。
なーんつって知ったかぶりしてみたりして。

投稿者 osh : 2003年7月16日 02:55

池田清彦の紹介には「分類という思想」が掲げられています。生物学者ですね。そういや、生物学といえば分類、分類といえばリンネですが、「リンネとその使徒」という書物も面白かったなあ。

投稿者 kmatsu : 2003年7月16日 08:05

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